齋藤孝:これぞ究極の“ビジネスライブ”──「ワーキンググループ」活用法 | BPnetビズカレッジ | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
NHK教育テレビに『にほんごであそぼ』という子ども向けの番組がある。もうかなりの長寿番組だ。その開始当初から、私は監修者として携わっている。スタッフの方々とのつきあいもずいぶん長い。
先日、この番組の企画会議が開かれたときのこと。2〜3時間にわたって知恵を出し合った後、そのまま全員で食事に出かけることになった。その食事に要した時間が、ざっと4時間。それでも感覚としてはあっという間だった。
特別なイベントがあったわけではない。今さら親睦を深めるといった間柄でもないし、局内では話せないような"別件"があったわけでもない。確かにお酒も飲んだが、メインはあくまでも「食事」のはずだった。
では4時間にわたって何をしていたのかといえば、企画会議の延長戦だ。会議室の2〜3時間では飽き足らず、延々とアイデアの出し合いを繰り広げたのである。もちろん強制ではない。誰かがふときっかけをつくったとたん、他の全員からとめどなくアイデアが噴出するようになったのだ。
オフィシャルではないし、気心の知れた仲間内だし、アルコールの勢いもあって、冗談半分に大胆な提案ができる。そのまま一笑に付されて消えていくアイデアもあるが、掛け合い漫才のように複数のアイデアが積み重なり、「実現したらおもしろそうだ」という具体的な企画にまで昇華するものも少なくなかった。
注)このコラムは2007年12月から2008年12月まで連載した「齋藤孝の『3分間』アカデミー」を再編集して掲載したものです。初出は2008年5月23日です。記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。
0 コメント:
コメントを投稿