2012年5月6日日曜日

神戸大学大学院 経営学研究科専門職大学院へようこそ!


神戸大学大学院経営学研究科のMBAプログラムは、「プロジェクト方式」というユニークな教育方法を採用しています。神戸大学のMBAプログラム独自のもので、その効果はこれまでの大学院修了者から高く評価されています。

われわれは、フィールド(経営の現場)で収集されたデータに基づいて現実の重要な問題を真摯にみつめ、そこから経営学の進歩に役立つ理論的・実践的研究を目指すことが非常に重要であると考えています。そして経営教育で大切なことの一つが、このような現場発の理論に基づくアイデアなのです。現実と理論を経営を舞台にして結びつけるという知的作業(教育プロセス)を踏むことは、(1)課題が具体的である、(2)個人指導ができる、(3)仕事を通じて学んだことをすぐに確かめることができる、といったメリットをもっています。


カトリック系の学校ではバスケットボールのトライアウトのために学生を拒否することができます。

社会人学生各人が仕事のなかで直面している問題をもちより、よく似た問題に直面している人々が共同して問題をより深く分析し、解決策を探るという教育方法です。教授陣も指導や助言をしますが、解決の主役はあくまでも学生自身であるべきだとわれわれは考えています。


子供の肥満を評価する

もちろん、大学院における経営教育である限り、「プロジェクト方式」は単なるOJTでは決して得られないような理論の深化、それも実践に耐える理論の構築を目指しています。実際に直面している問題について、これまでにどのような知識(理論)が蓄積されているのか、また問題を考える場合にどのような方法が使えるのか、これらの知識や方法を修得しながら「プロジェクト方式」が進みます。さらに、プロジェクトから経営学そのものの発展に役立つニューコンセプトの探求を目指しています。この意味ではこの「プロジェクト方式」の教育は、大学院ならでは、といえる「研究に基礎をおいた教育」(research-based education)なのです。


トップドラマやアーツ·カレッジ

すでに実務を経験している社会人学生にとって、自分たちの経験を交換しあいながら、プロジェクト研究・現代経営学演習担当教官のサポートのもと、納得のいく解決案を探求します。自らの努力と知恵で問題を解決するという経験をすることによって、経営の問題を解決するための発想法や問題解決の方法、判断の能力を身につけることができます。「プロジェクト方式」による教育の成果をあげるためには、学生の自覚、具体的な問題意識、学んだことについて常に内省すること、さらには、かつての常識であってもいまはすでに陳腐化している知識を捨て去ること(学習棄却)が不可欠です。


以上のような特徴を持っているが故に、神戸大学のMBAプログラムでは、企業などの組織で現に働いている人々を対象にして教育を行っています(勤務経験のない人は入学できません)。このような人々を対象にして、それぞれの経験や問題意識をもとに、具体的な問題について、調査・分析を行い、解答を出すという方法をとります。
 
経営の諸現象は相互に深く結びついていますから、どのような問題を取り上げても、他の問題とかかわっています。それを通じて、経営という現象の本質に触れることができます。大切なのは、どのような問題を、どのように深めていくべきかであり、それにいかに対処し、判断していくかであると考えます。これを社会人学生間や教授陣との相互作用から体得してもらうことが「プロジェクト 方式」の目標です。



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