どのように鹿に電話しない
協議会がいつ鹿との共生に向けて実践的に動き出すか、待ち続けています。
次の協議会には、具体策が決定され、奈良の鹿のように守られ共生していけるようになる事を期待しております。
しかし、いままでの経過は時間だけが経過するだけで、望ましい進展はなかったといっても過言ではありません。
人道支援の輪様や一部の方の餌やりがなかったならば、どれほど多くの鹿達が飢えに苦しみ死んでいったことでしょう。
餌をやらなければ山に帰るなどと、全ての猿さえも捕獲してモンキーセンターに運ぶというほどの、食べ物のない宮島の山に鹿をいれ、今度は植物の被害を訴えるのでしょうか。
飢えても餌をやるなと言う人� �は、飢えの苦しみを知らないのでしょう。自分をその立場に置き変えて考えることができないのでしょう。
犬猫救済の輪では、怪我をしている鹿、飢えで痩せ細ったり健康状態が悪い鹿、胃にビニールが溜まる等で手術が必要な鹿など、治療の必要があると思われる鹿だけでも保護ができないか模索中です。
島根県知夫村のタヌキ救済活動の際には、熊森協会様や、エコシステム様にご助言を頂き、大きな力になって頂きました。
鹿についての知識がまだまだ少ない当会では、鹿の保護ともなりますと知識も力もまったく足りません。
しかし、有識者や専門家と言う言葉にはとらわれず、信頼できる実践的な活動をされている団体と連携をとり、今、保護を必要とする鹿の救済ができるよう、検討中です。
以下、最近の「宮島の鹿を救う人道支援の輪」 活動記録より転載です。
2009年6月8日
これまで 宮島に通い 鹿に対しての給餌、現地調査などしてきました。
この問題の根深さというものを実感しているこのごろです。
先日の6月6日に宮島へ行きました。
その日の朝 1年まえより 活動をし
(飢える鹿 世界遺産宮島より)のサイトを立ち上げた竹中さんから電話が入り
昨日給餌活動をしてくれていた人が
足が折れフニャフニャになっている雄鹿を発見、
その後 役所に電話を入れ 傷ついている鹿を保護するようにと厳しく言ったところ
昔 何らかの物置だっただろう柵をした中にいれられたので
どうなっているか確認して欲しいとのことでした。
午前中 いちお獣医師が消毒をしてくれたようですが
その後の具合など見て欲しいというわけです。
昼前には宮島に着き 餌やりをしながら奥にある その鹿がいるところへ行きました。
かろうじて・・・という感じの場所で
柵を開けて入ると 暗い場所に座り込んだ鹿がいました。
餌を多めに与えると ゆっくり立ち上がり 食べていました。
水がないので 私の飲みかけのミネラルウォーターと
横に流れる小川で水を汲み 与えました。
餌より水に飛びつき 飲んでいました。
傷ですが ひざ辺りの間接に横1本の切り傷、
そして グラグラ加減からみても骨折しているようです。
どうしてこんな傷が出来たのか不思議です。
普通に生活していて出来る傷ではなく
前足の一箇所にかなりひどい傷を受けているので
車などの事故ではないと思います。
そうであるなら 他の箇所も傷つくと思いますし
あの部分だけ 深く切り込まれ骨折とは不思議です。
今までのこともあり 人為的な傷かもしれません。
その後 行政はかろえかろうじて保護?し、朝、夕と様子を見たり
餌と水を入れ替えたりしているようです。
(私たちも消化のよい栄養価の高い餌をもっていきました。)
しかし 治療に関しては
【野生動物だから】ということで 一切することはしないと言っています。
保護した場所は 現地の人が言うには(死に場所)といわれるところなのです。
焼却所が近くにらあるので そこに運ぶ考えだろうといっていました。
もし、人為的傷であれば なおのこと保護し治療するのが当たり前となります。
島に【共生】しているのであれば
単に隔離し様子を見るだけではなく 迅速に治療しなくてはいけません。
これからの季節 傷口などが化膿し 悪化していくのは目に見えてわかります。
傷口より 骨折しているだろう骨も見えていました。
もしも 自分がこんな傷を負い 誰も助けてくれず 痛みと体の衰弱に耐えなければいけ
なかったらどうでしょう・・・
鹿には 悲鳴があげられないのです。
弱った命を前に これが正解なのでしょうか・・・
前足は かなり腫れ上がり 傷口にハエがきていたのが心配です。
宮島に住んでいる人が 通い様子を見ることになっています。
しかし この方にも 行政や住民からの圧力がかかっているので これも心配です。
その鹿を見た後 また別の方向へ餌やりに行ったのですが シーサイドホテルの従業
員? にかなりきつめに 餌付けは禁止されていると 注意を受けました。
私が餌やりをしている時 車を出してくれた主人と友達に言っていた様で
反論できないまま
『そうですね・・・』 といってしまったようでした。
最近 給餌活動をしている人に対し
住民、土産物屋などの店員達が 威圧的に文句を言ってくることが多く、
報告も聞きます。
というのも 行政が 住民に対し
【餌やりを止めて 鹿が山に帰り、対策が成功している】 と嘘の情報を流していることに
もあります。
実際 山に帰るということは ありえない状況ですし
長年餌をもらい飼いならされた鹿が
いきなり餌をもらえなくなったからといって
また 餌のない山へ自ら帰るとは思えません。
昔から 山にいた鹿であるなら
それなりに生活することが可能かも知れませんがそうではないのです。
観光客のため? 道や広場を補整し
芝のない状態としたのも人間、戦後 全滅近くまで鹿を追いやり
今度は増やすことに専念、餌やりをし
増えたことに貢献した人には表彰までしていたのです。
しかし 増えすぎると 餓死させるような対策を実行し
いかにも 鹿が人間に害を与える生き物として考えられ
実際 現地の人が 普通に歩いてきたかと思うと
子鹿を含めたお母さん鹿などのグループを
追い立てまわして去っていくところも見かけました。
何か悪いことをしているわけではなく
コンクリートとコンクリートの間に生えた 少しの草を必死で食べているだけでした。
これが 日常茶飯事なんだと感じました。
ガリガリじゃないじゃないか? という方もいるかもしれません。
住民のなかにも 隠れて餌やりをしてくれる方
ボランティアで 遠くから週一で来てくれている方
そういった方々が 鹿を思い餌を与え続けているからこそ
命を保つことが出来ているのだと思います。
しかし そういった人に対しての威圧的な攻撃はかなり ひどいものとなっています。
是非 皆さんのお力を貸していただき 署名など宜しくお願い致します。
6月9日に 関西テレビの方が取材にこられます。
他の場所にいる鹿との比較か何かで 私たちの活動に同行してもらえるようです。
かなり短い時間かもしれませんが 少しでも 世界遺産といわれる場所で
このようなひどいことが行われていることを知っていただきたいです。
今後も 宮島の鹿への見守り 宜しくお願い致します。
ホームページをご覧の皆様こんにちは、ようやく昨日第3回目のボランティアに参加する
事が出来ました。
12時くらいに桟橋に到着した私達は早々に連絡を竹中さんに入れ、合流し、いざこれか
らミーティングといった矢先でした。
怪我をしている鹿がいたとの情報。
早速その場を後にし、捜索に向かいました。
間もなく桟橋の宮島よりのところに左前足を骨折し、骨がむき出しで、酷く腫れ、皮下出
血している鹿を発見し、直ちに支所に連絡を入れました。やっと現場に駆けつけたかと
思うと2人のスタッフ間でなにやら問答し、なかなか保護してくれず、しびれを切らした私
達は鳥獣保護区域にも関わらず義務を怠っているとの指摘をしていると、気がつけば回
りには観光客の冷たい視線、口々に、なんで酷い傷を負っているのになんの治療も成さ
れないのかと言う言葉が出てきます。なかには、カナダから来られた方は、どうしてここ
のスタッフは何もしないの?悲しい事ですとおっしゃいました。
しばらくして、こんな現状を人々にさらしておくのに体面が保てないと感じたのか、さらに
スタッフが2人来て吹き矢で麻酔を鹿に打ち、眠らせた上で車に乗せました。
私達は十分な治療を願い出ると、保護施設があり獣医に治療してもらうとの返答でした
が、保護施設の場所は最後まで濁しその場を去りました。
釈然としない私達は、再度支所に連絡を入れると大変お役所の方とは思えない対応で
す。私が話をしているのにも関わらず対応に困ったのか、すぐに保留にしてしまい、他ス
タッフに変わり話をしましたが、実に短絡的でした。
彼らが言う保護施設の場所を何とか聞き出し、すぐにその場に向かいました。
到着すると私達一同は唖然としました。
そこには、大方私達のイメージとは程遠い保護施設?でした。
治療も成されていなければ、食べ物、飲み物もない、使い捨て壊れた看板、一枚ブルー
シートを置かれ、小さな廃屋に鍵を二重に 掛けられたところに負傷した鹿がいました。
その場を目にした方は憤りを感じる事でしょう。
直ぐに私は支所に連絡を入れ、私の認識とは程遠い保護施設であり、お願いしたはず
の治療も成されていない事を伝えると、先程とは明らかに開き直りにも似た言葉が帰っ
てきました。
それは、おたくの勝手な認識でしょう?そこが保護施設ですから。
何より鹿の治療を再度お願いすると、今獣医が来ましたから、今から向かいますとの対
応でした。それから、しばらくして3人のスタッフがフェンスを囲んで話しをしていたので、
私は彼らに声を掛けました。
あなた方が大勢の観光客の前で自らの恥をさらしている事も同然、イメージダウンも否
定出来ない保護するべき地域に属しているのだから今の現状からは業務を怠っている
事は明らかな事で、それは少なくとも今日のトラブルを目撃している観光客が何より感じ
とっていたと事実に基づきお伝えしました。
ボランティアも今後負傷した鹿を追って経過を観察し、助力する事を約束し、後は持参し
た餌を負傷した鹿、その他の鹿に配り終え、私達は帰路に着きました。
一体、行政はこの事実をどうとらえているのでしょうか?
心から、今の現状のいち早い改善を望むばかりです。
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