「長く働くためにキャリアアップしたい」は転職理由にならない? | シゴト相談室 | 転職求人情報【日経キャリアNET】
一般的に面接時には転職理由を質問されますが、なぜ面接時の転職理由が重要なのかを考えたことはありますか? 面接担当者は転職希望者の人物像や業務経験、スキルなどを確認するとともに、退職のリスクがないかを気にかけています。入社後すぐに辞められてしまっては、採用する意味がありません。転職希望者には転職する理由があり、その理由の基となる原因があります。それと同様のことが、次の会社でも起こりえないかを面接担当者は見ているのです。
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今までの面接では、キャリアアップを転職の理由としているとのことですが、それは得策ではありません。キャリアアップという言葉は非常に抽象的で、あなたにとってのキャリアアップという概念を面接担当者が正確に把握することは非常に困難です。現職より重要な仕事を任せてもらえるのがキャリアアップと考える人もいれば、昇進して部下を持つことがキャリアアップと考える人もいます。また、単純に年収が上がることがキャリアアップという人も。長く働くためにキャリアアップが必要という理由も説得力がありません。実際、それほど高くないキャリアの人でも、長期にわたり同じ職場で仕事をしている人は大勢います。
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また、細かい話になりますが、仕事に役立つ資格の取得という点は、あなたのスキルアップにはつながりますが、キャリアアップにつながるとは限りません。受験資格として実務経験年数と研修が必要なのであれば、「なぜ今の事務所では、それがかなわないのだろうか」と面接担当者は考えます。
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mineyさんの転職理由を総合的に判断すると、さまざまな部分でつじつまが合わないということになってしまいます。そこで質問なのですが、なぜ本当の転職理由を面接担当者に伝えてはいけないと考えるのでしょうか? 待遇面の不満や目標を見いだせない職場で働き続けることが辛いというのは、決して受け入れられない転職理由だとは思いません。不満だけを募らせての転職というのでは面接担当者の印象も悪くなってしまいますが、「前向き」な転職理由と合わせて、ある程度正直に話したほうが面接の通過率は上がるのではないでしょうか。
ご自身で、自分の転職理由を再度見直されることをしたほうがいいでしょう。待遇面の改善というのは明確ですが、目標を見いだせないというのは抽象的です。「なぜ今の職場で目標が見いだせないのか」「どのような職場であればそれがかなうのか」などについて、自分自身の中で整理ができていますか。それができていないと、転職を繰り返してしまう可能性があります。もう一度、本当の意味での転職理由を明確にすることにより、理想的な職場を見つけることができると思います。その上で明確な転職理由を面接担当者に伝えれば、納得してもらえるのではないでしょうか。
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